theater

2004年ベスト(ストレートプレイ編)

遅ればせではあるが、昨年別サイトに載せていただいた「極私的演劇・舞台ランキング」を今年も書いてみることにした。今年はランクをつけず、印象に残った舞台を、列挙することにする。順位はないがなんとなく上の方が他の芝居との合わせ技として、ポイント…

9月から11月の演劇

11月15日現在までの観劇記録。 9/29 ママが私にいったこと(青山円形劇場) 実力派の女優4人が、少し難解な家族劇に挑戦。演技は申し分なし。翻訳がうまくないところがあるのか、演出が自分の感性と合わないのか。あるいはこういうお話があまり好みではない…

8月9月の演劇

9月20日現在までの観劇記録。 8/3 だるまさんがころんだ・私達の戦争(燐光群 ザ・スズナリ) 地雷がテーマのだるまさん、は再演。あいかわらずの完成度だが、外人の役者さんのたどたどしい日本語はちょっと気になった。でもきっとわざとキャスティングし…

6月7月の演劇

ひさびさの更新。前回以降に観たストレートプレイ。 6/23 請願 -静かなる叫び-(新国立劇場小劇場) シリーズ・女と男の風景の最後の演目。鈴木瑞穂と草笛光子の二人芝居。作はブライアン・クリーク。イギリスの80年代、退役軍人の夫婦。余命いくばくもな…

5,6月の演劇

忙しさが続くので、また備忘録的に。 5/12 「てのひらのこびと」(新国立劇場小劇場) 高校教師(♀)と教え子の高校生(♂)の恋愛逃避行を描いた科白劇。鈴江俊郎の戯曲は時に詩的で時に難解。裕木奈江と茂山逸平が熱演するも苦しいところを、壇臣幸が後半登…

今春の演劇

三月は文章書き、四月は新学期と忙殺され、ここもしばらくお休みした。GWも慌ただしく過ぎていくが、ここらでちょっと復習しておくことに。書かなかった間に印象に残った舞台について一言ずつ。まずは演劇編。 2/24 美しきものの伝説 紀伊国屋ホール 大正…

エンジェルス・イン・アメリカ

隅田川東岸、森下町付近にベニサン・ピットという稽古場と劇場が一緒になった場所がある。もともとは倉庫か何かだったらしく、とにかく見た目が悪い。でもなかなかよい芝居もやる。しばらく行ってなかったのだが、ひさしぶりに足を向けてみた。 「アメリカの…

アル・ハムレット・サミット

春の嵐をついて、新宿パークタワーに向かう。ビル風がひどい。開演一時間前についてしまい、パークタワーホールのロビーで一休みする。まだ客は二三人しか集まっていない。スタッフらしき人達がちらほらと行き交う。開場時間も過ぎてかなり人が集まった頃、…

カメレオン・リップ

ケラリーノ・サンドロビッチ作・演出。名前だけだと何処の国の人だ、ってことになるけれど、この人は日本人で、昔「有頂天」というバンドでロックをやっていたこともある人。まあ演劇界では常識なのかもしれないけど。 この人の芝居は、CS放送ではいくつか…

レッツゴー!忍法帳

6日金曜に珍しく男性の友人と鑑賞。楽しかった。漫画・アニメをそのまま舞台にしたような感じ。一緒に行った友人は関西出身なので、「吉本的」と言っていた。あそこまでギャグとエンターテイメントに徹してくれれば、文句はいらない。あそこに何か思想性や…

あの大鴉さえも

5日に、相模大野まで出かけて観てきた。竹内銃一郎作の芝居。狂言の茂山家若手三人が出演。昨年の秋公演が学会発表の直前の時期だったため、観たかったがどうしてもいけず、今回、ツアーの最終日、一日だけ開催された会場に赴いた。観客は少なかったが、と…

狂風記・クレオパトラの鼻・ベント

アートスフィアにて「狂風記」を観る。雨をおして仕事の遅れも我慢して8000円のチケット代を無駄にしたくなくて行ってみたが、ダメ。少なくとも自分には全く面白くなかった。主役に迫力なし。テレビ向きですね彼女は。二人のわき役女優さんは頑張ってい…

屏風

如月となった。今日は比較的暖かく、晴れていい天気。もう陽射しは春めいている。また出会いと別れの季節がやってくるのだろう。 昨日、1月最後の土曜日は、世田谷パブリックシアターに出かけ、ジャン・ジュネ作「屏風」を観た。フランスの気鋭の演出家、フ…

タイタス・アンドロニカス

今日は仕事がハードだった。帰ってからフジテレビの「白い巨塔」を見てしまう。現在はこれと大河ドラマだけがレギュラーで見ているドラマなんだが、出演者の豪華さとドラマティックな展開についつい面白くて見てしまっている。 タイタス・アンドロニカスのこ…

毬谷友子ひとり語り・弥々

初台の東京オペラシティは新国立劇場があるので、頻繁に足を運ぶ場所だが、オペラシティビルの3階に「近江楽堂」というとても小さなスペースがある。初めて行ったのだが、なんだが小さな教会の礼拝堂というか、丸い天井がそんな雰囲気をもっているな、と思…